YouTube RED がなぜ日本で始まらないか考察してみた

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2015年10月にアメリカで開始され、2016年5月にオーストラリア・ニュージーランドで、同年12月に韓国で開始されている YouTube RED ですが、なぜなかなか日本で開始されないのかを考察してみました。

問題点1:翻訳

まず一番に思いつく原因として翻訳がされていないのではないかというものがありますが、結論から言いますと、翻訳は問題なくなされているようです。
現在ニュージーランドに住んでいる利点を活かして早速 YouTube RED に登録してみました。

最初の登録ページはもちろん、決済の未完了メールまで日本語で翻訳してあることに驚きました。
翻訳自体は問題なく完了しており、翻訳が問題ではないことは確かなようです。
アメリカと同じ英語圏で翻訳の必要のないイギリスやカナダなどでもまだサービスが開始されていないことから、翻訳が問題である可能性は低いと思われます。

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問題点2:レーベルとの契約問題

少し前に話題になったねとらぼさんの YouTubeで日本のMVの多くが海外から視聴できず 背景にはGoogleとの規約問題、国内レーベルの葛藤 (1/2) - ねとらぼ という記事ですが、個人的にはこれが一番ハードルの高い問題であると予想しています。

一言で言うとこれは、レーベル側が YouTube RED の規約に同意していないが為にMV等の著作権保護されたコンテンツが YouTube RED の サービス地域内で見れないという問題です(たとえその動画が YouTube RED サービス外の国でアップロードされたとしても)。
このことからレーベル側が YouTube RED の規約に同意するまで日本でサービスが開始されることがないのではないか、という推測が上がっています。

これについて1海外在住者の意見を述べると、非常に迷惑であることは確かです。ソニー系アーティストの MV はほぼこちらから見ることが出来ません。
ただし、これは YouTube のみの問題というわけではなく、海外アカウントのストリーミング配信サービスにも共通する問題で、なぜか日本版 Spotify にある曲がNZ版に中途半端になかったり、そもそもアーティスト自体が登録されていなかったりと かなり散々な扱いになっています。
このことから、もともと海外にレーベルが興味ないだけという可能性もありえます。
ちなみに YouTube RED と契約済みだと先のねとらぼさんの記事に掲載されていたエイベックスグループの所属アーティストは、NZ版 Spotify にもかなりの楽曲が入っているようです。積極的な海外展開、とまではいかないでしょうが、そこそこ海外にも手を入れているようです。

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とはいえ米国での YouTube RED サービス開始時に多くのクリエイターが反発していたにも関わらずなんやかんやでサービスは続いていますから、日本もそんな感じで始まるのではないかと予想しています。
音楽のストリーミングサービスもなんやかんやで日本でサービス開始されましたし、結局そのような形に落ち着いていくのではないでしょうか。

フリーランスで WordPress, フロントエンド開発をするエンジニア (お仕事募集中)。最近は WordPress テーマの作成やレビュー、翻訳などやってます。フロントが好き。Twitter: @mirucons

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